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10月10日(土)練習中止のお知らせ

気象庁|台風情報より
気象庁|台風情報より

 

 明日、10日(土)、横大路体育館で19時から予定していた練習は、台風14号の接近に伴い中止とさせて頂きます。

 

 気象庁によりますと、10日一日かけて近畿地方を通過する模様で、京都も暴風圏に入る見込みがあります。警報が出なくとも、大雨による洪水・氾濫が発生する可能性も否定できません。また、体育館そのものは無事であっても、道路や電車が麻痺してしまうと、体育館まで行くことができなくなります。そういった点を踏まえて、練習中止と判断させて頂きました。

 それぞれの住んでいる地域によって、地理的条件が異なります。京都市内に住んでいる場合は、【京都市防災ポータルサイト】より、向日市に住んでいる場合は、【向日市防災マップ】より、ハザードマップや避難所の場所を確認しておきましょう。また、使い勝手がいいとは言えませんが、京都府の【河川防災情報】も参考にしてみて下さい。豊臣秀吉は、市中を水害から守るため、紙屋川や鴨川の堤防として御土居を造ったり、宇治川の流路を付け替えたりしたとも言われています。先日の大雨で北野天満宮にある御土居が崩れたというニュースがありましたが、御土居の本来の役割を果たしたといってもいいでしょう。また、京都府が桂川の氾濫対策として、地下に「いろは呑龍トンネル」というものを造っていることも、水害が多いことの証拠とも言えます。

 話が少しそれますが、大阪湾にそそぐ安治川・木津川の川底を浚った土砂によってできたのが、日本一低い山天保山です。水野忠邦が老中だった頃(天保年間1839~1844年)にできたので、天保山という名前になりました。その川底浚いも、上流から土砂が堆積して川底が浅くなってしまうことで、水害が発生しやすくなるため、その対策として古くから現在に至るまで行われていることでもあります。

 

 しかしながら、京都に住んでいる人の間では、神話のように京都に台風は来ないとか、地震は起きないといったような思い込みがあるようですが、自然災害の周期は数年に一度から人の一生よりも長いものもあります。京都では自然災害が起きないのではなく、起きているけれども防災への取り組みを知らないだけか、地震のように非常に周期が長く、運が良けれ大きな地震に生涯の内に出会わないこともあり得るから、起きているけれども気づいていないだけなのです。

 

 明日になってみないと分かりませんが、結果的に練習ができたという可能性もあります。ですが、それは命があって初めてできることであり、命の危険を冒してまで練習に行くこと、することはできません。以前、社会人の全国大会の予選会が暴風警報が発令されている中、川沿いの体育館で強行されたことがあります。予備日がないという理由だけで、選手・役員の命を危険にさらしてまで強行することか思いましたが、やはり、命が最も大切だと思います。

 

 様々なご批判はあるかとは思いますが、人命に最も重きを置いた時、個人の感情や教室の都合は二の次となってきます。ご理解頂けますようお願い申し上げます。