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秋季大会の結果

1試合目 vs 前途洋洋

 3-21

14-21

 

 1セット目は動きが硬く、レセプションがネットに寄ってしまったり、ブロックとレシーブ、レシーバー同士の連携が取れていなかったりして、積極的なプレーから消極的なプレーへとなっていってしまいました。2セット目は積極的なプレーが増え、レセプションもネットから離れたところにあげられて、攻撃へ繋げることができました。粘って繋いで決める場面、拾って返して相手のミスを誘う場面なども増えましたが、結果としては明確な実力の差が出たと思います。

昼食タイム

 外はぽかぽか陽気で、むしろ暑いくらいでしたが、太陽の下でひとときのランチタイムを楽しみました。
 11月中旬とは思えない日差しで、半袖でお昼を食べている人もいました。

2試合目 vs チームソフィア

 6ー21

 6ー21

 

 1セット目中盤に、ネット際においてアクシデントが発生し、こちらの選手が1名負傷してしまいました。エントリーは7名で、1人をリベロにしていたため、例外的なメンバーチェンジを行い、ポジションが混乱している状態でゲーム再開するもセットを落としました。2セット目には、練習もしたことのないローテで臨むも力及ばず負けてしまいました。

 結果は大差での敗北ですが、突発的なアクシデントと、練習したことのないフォーメーションで、それぞれが今自分ができることを精一杯出し切ったと思います。急造チームという訳ではないですが、チーム練習をしている訳でもないので、細かい部分を詰め切れていないといってしまうこともできますが、普段からそれぞれのプレーの特徴をお互いに観察したり、指摘したりしていると、急なアクシデントが起きても大きな混乱を生じないものだと感じましたし、チームとしては未熟でも、人として成長してきている証拠だと思います。そして、上は20歳の選手もいる中で、こちらは小学6年生を擁して立派に闘ったと思います。

 そして、相手チームなのに応急処置をして下さったチームソフィアの監督に心から御礼を申し上げたいと思います。

U-19女子の部を通して感じたこと

 オーバーでキャッチの反則に該当する選手が非常に多い。このことに関しては、京都府の審判団で共通の課題意識を持っていますが、指導者側の意識はダブルコンタクトの指導に傾注しているように思います。

 2020年度版のルールブックより、引用してキャッチ・ダブルコンタクトの反則について見ていきましょう。原文は英語のため、英文を交えて考えたいと思います。JVAの日本語訳は、時々翻訳を間違えたり、日本語がおかしかったりするので、英文を交えます。ちなみに外務省の職員でも日本語訳を間違えることはあります、ということは前提に間違いは誰にでもあるということを前提にルールブックを読んでいきます。

 まず、ボールをプレーすることについては、チームのヒット(P.52)で次のように記されています。

"A hit is any contact with the ball by a player in play."

 つまり、選手のボールへのあらゆる接触が"hit"として扱われるということです。この"hit"をどう解釈するかによってキャッチの反則の定義が異なってきます。そこでP.54~55のヒットの特性では、「①ボールは、身体のどの部分で触れてもよい。②ボールをつかむこと、投げることは許されない。ボールはどの方向にはね返ってもよい。」と記されています。この②の部分「はね返ってもよい」が重要だと思いますので、原文を見てみましょう。

"The ball must not be caught and/or thrown. It can rebound in any direction."

 つまり、"hit"したボールは、必ず"rebound"しなければならないということです。原文では動いているボールに主体性があり、プレーヤーはボールに対して受け身の性格で表現されています。日本語訳では、プレーヤーが主体になるため、原文との意味に齟齬が生じています。"bound"したボールが、コート上のいずれかにプレーヤーに"touch"して"rebound"する行為を"hit"としていると考えられます。ゆえにキャッチの反則については、

"CATCH: the ball is caught and/or thrown; it does not rebound from the hit."

 として、ボールがプレーヤによって"caught"・"thrown"されることであり、"hit"したのに"rebound"しないことを指すとされています。つまり、ボールは必ず"rebound"するもの、はね返るものであり、はね返らなかったものは全て"caught"、持たれたか、"thrown"、投げられたと判断することになります。

 そこで振り返れば、昨日の大半の選手のオーバーハンドパスは、ボールが選手の手に接触してからはね返らず、その後投げられているものが殆どでした。そして強い打球になればなるほど、ボールは選手の手によって"caught"されることが増えてしまいます。確かに強い打球にオーバーで負けないかもしれませんが、ルール違反、反則です。アンダーやワンハンドならキャッチはないと主張する人もいますが、基準は接触した人ではなく、ボールが"rebound"したかどうかです。今一度、眼前の選手のプレーを、ボールに主眼を置いて見直して下さい。そして、今、本教室でも一つの課題としてキャッチをなくすための試行錯誤をしている最中でもあります。偉そうに述べながら、教室でキャッチをなくせていないのも現状です。キャッチをしないオーバーの練習を継続的に取り組んでいこうと思いを新たにしたところです。

 昨年度よりルールブックが英語併記にし、難解な日本語訳よりもわかりやすくしてくれた日本協会には感謝の意を表します。

抽選会時に出た質問について

 10月26日(月)、京都翔英高校での抽選会の際に、出席者から幾つかの質問がでました。

 本教室は質問というより要望として、特にU-13に限って来年度以降、秋季大会の日程を変更することは検討しないのかと質問の形式で要望を出しました。11月の第3週から第4週にかけて多くの中学校で定期テスト(期末テスト)を実施しています。そのことにより、今回男女ともU-13の出場を見送った経緯から、また、今回は日程変更は無理ですが、来年度の体育館の年間調整はこれからですし、他団体の協議・交渉も可能な時期のため、要望として出しました。しかし、井戸会長より検討しないと一蹴されました。今年のことではなく来年度以降の話だと食い下がりましたが、学校によってテストの日程が異なることや、中体連の日程との関係だとか、JOC近畿壮行会との日程の都合だとか最もらしい理由を論えていましたが、京都市内・乙訓・宇治市のテスト日程はこの時期です。さらには2学期の成績だけでなく、私立高校入試の日程上、11月下旬に試験を行う所が多いのは、他のテストに比べて必然となっています。中学校の校長・高校の入試担当の井戸会長が一番よく分かっている部分で、府内の2/3~3/4の人口を抱える京都市・乙訓・宇治市でその日程を組んでいることを考えれば、井戸会長の回答では、より具体的にそれぞれの地域のテスト日程を挙げなければ無理があります。また中体連との日程調整は来年度以降の話であるので、これからすればいいだけのことであり、調整をする気がないという意志の表明だと感じます。先の交流大会では京都市の夏季代替大会と日程が重複しており、京都市側の日程が直前で変わったことも踏まえれば、日程調整の余地があった所、その交渉をする気がなかったことを示していると思います。さらにJOCにいたっては、U-13の選手が選ばれた事例は全国をさがして、ごく稀にある程度です(聞いた話では現在東山の2年生には、中2から滋賀のJOCに選ばれた選手がいるくらい)。ましてや、仮にチームスタッフといっても中体連からしか選ばれていないこと、選手もチームからではなく府内の中学校に在籍している生徒が選ばれていることを踏まえれば、ヤング連盟は蚊帳の外といっても過言ではないでしょう。ただし、補足しておけば、バレー部のない学校の生徒が選ばれていることは周知のことだとは思いますし、現在早稲田大学で活躍し、全日本にも選ばれた洛南のエース大塚君はパンサーズジュニアでの実績で大阪のJOCに選ばれています。しかし、表向きの選手のプロフィールではパンサーズジュニアではなく、彼の在籍している中学校名であり、京都の男子でも、バレー部のない中学校の生徒が数名入っているはwindsや匠をはじめとしたヤングのチームで活躍している選手です。表向きは中学校であっても、実態は中学生(中体連・ヤング連)であることは留意しなければいけません。ですが、井戸会長は表向きのお話しをされているので、余計にJOCは関係ないといえます。しかしながら、ここ10年ほど井戸会長と会話がかみ合った経験がなく、この日も議論がかみ合うことがなく、今、述べたことを突っ込んでいくと私のストレス過多で精神穏やかではいられなくなるため、検討しないという井戸会長の退嬰的な意志を確認できたことで終えました。

 参考までに、前回、交流大会の抽選会の時に、かつて京都市立高校で何度も全国出場を果たした方が、U-14のネットの高さ、ボールの大きさが、中体連の規格と異なり、一般と同じになるのは、連盟の目的とする普及とは矛盾するのではないかと質問された際には、中野理事長が全国連盟に確認・検討すると前向きな回答をなされたのと対照的で、人によって態度を変えられている嫌いがあると感じられます。

 他のチームからの質問の内、1つは無観客試合に関するものがありました。U-19の保護者の観戦についての質問で、大会要項では大学2年生と中学3年生の保護者に限り観戦可能と書かれていたところ、抽選会の配付資料では中学3年生と高校3年生の保護者のみに変わっていました。そのことについての質問でした。中野理事長より的を射ない回答がなされましたが、最終的には、それぞれの最終学年である中学3年生、高校3年生、大学2年生の保護者となりました。しかし、U-13もU-19も年齢でカテゴリーを区切っているものに、学年を当てはめること自体がおかしいことで、高校・大学の場合、留学・留年・浪人で学年だけでは年齢に差異が生じていること、中卒・高卒で就職しているものは、そのいずれにも属さないため、年齢要件は満たしていても最終学年が存在しないこと、年齢出区切っているため、小学6年生も出場できるが、小学生が出場する可能性を想定していないこと(実際に今回KVA Jrより小学6年生が1人出場しています)があり、説明にどうしても無理があります。年齢で区切る以上、それぞれ今年でいえば、2020年4月1日時点で13歳、19歳の者の保護者に限り観戦可能とするのが合理的でしょう。

 別の質問では、試合の設定時間に関するもので、どんなに前の試合が早く終わっても追い込み形式では行わないのかというものがありました。これに関しては、設定時間を厳守するという回答でしたが、前回の交流大会を参考にしたのか、交流大会では1試合1時間半で計算されていた時間が、今回は1時間15分と短くなっていました。質問の意図は、おそらく前の試合が非常に早く終わってしまった場合(21点先取だと30分前後で終わる可能性もある)、あまり間を空けずに早く試合をしたいということだと考えられます。コロナの影響で試合間に換気や消毒作業が必要で、特に換気をする際には黄檗体育館の場合、外に直結するドアを開ける必要があり、別のコートで試合をやっている中、ドアを開けることはできないため、設定時間を守るというものでした。1試合21点先取の3セットマッチ(3セット目は15点先取)を1時間15分の計算で行うと、非常に競った試合になった場合、設定時間をオーバーすることが想定されます。U-19では1試合目が3セットでもつれ、試合時間は1時間10分とかかりました。そこから記録のチェックや消毒・換気をすれば、試合前の練習、及び公式練習無しで試合になることになります。3セットマッチならば、やはり最低でも1時間半は必要だと証明されました。設定時間をオーバーした場合の対応に関しては何ら言及なされなかったのですが、早く終わることと同時に試合が長引くことも想定すべきだったと思います。

最後に

 新型コロナの感染状況は京都ではずっと横ばいです。検査数は京都市のウェブサイトから京都府全体の数値がみることができます。市内の中学校での感染もおさまる気配はありません。

 これから気温が下がり教室内の換気が不十分になることが想定されます。また、冬場には空気が乾燥してウィルスに感染しやすい状況となってきます。先日、政府の専門家会議(分科会といっていますが)尾見会長が会見で仰っていた通りの環境が教室内に発生しやすくなっています。普段学校での暮らしで、こまめに窓を開けて換気をすること、休み時間には少しでいいので水分補給をすること、こまめに石けんで手を洗うか消毒をすることを徹底して下さい。特に3年生は受験を控えた大事な時期です。ウィルスは目には見えないですし、感染してしまう時は、どんなに注意を払っていても感染してしまいます。それでも、少しでもリスクを下げるために、細心の注意を払いましょう。

 そして、中学3年生は受験に向けて全力を注いで次のステップへと進んで下さい。