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The Future Isn't Waiting.

動かしつづける。自分を。未来を。The Future Isn't Waiting.

 ナイキが11/28に発表した動画ですが、何かしら物議を醸しているそうです。どこに物議を醸すところがあるのかはわかりませんが、どうも反日?売国?、何より日本に差別がないということをいっている人たちがいるようです。

 さて、ではこの動画の本質はどこに?解釈は人それぞれではあります。「生まれたところや皮膚や目の色で、一体この僕の何がわかるというのだろう」by ブルーハーツ。今更ですが、ブルーハーツの「青空」の歌詞の一部です。今のナイキの動画風にアレンジすれば、生んでくれた親や皮膚や目の色で、一体この僕の何がわかるというのだろうということでしょうか。サッカーという競技を通じて、出自に関係無くお互いを認め合う、対等にサッカーをしていく様子からは、まさにこの歌詞と憧憬が重なってきます。

 ナイキは分断を煽るためにこの動画を作ったのではないことは明白であります。しかし、今の日本社会はこの動画を受け入れるだけのキャパシティーがもはやないのでしょう。残念なことに、日本人は大変心の狭い人間になってしまったようです。不寛容の連鎖反応が起きているようです。

 進化したコロナウィルスが人類にならした警鐘の一つが寛容になれだと思います。コロナに感染した人に対するバッシングとこのナイキの動画へのバッシングの根底は同様のものがあると思います。今こそ不寛容の連鎖を断って、寛容の和を広げていこうと、優しい社会を築いていこうというメッセージなのではないでしょうか。

You Can't Stop Us.

 上記の動画が公開されるより前に、ナイキはこのような動画を作っています。内容は上記のものと同様だと思いますが、この動画を日本版にアレンジしたら上記の動画になるのではないでしょうか。あくまでもナイキのこの動画を作成した人たちの感覚を表現、アートしたものですので、日本人からしたら疑問符のつくところはあっても不思議ではありません。世界の中でも、日本は特殊な文化を有した国であり、欧米の人たちからすると理解できないことは沢山あるようですし、逆もまたしかりです。ただ、二つの動画を見て、ナイキがどんなメッセージを発しているのか、それぞれが考えることが大事だと思います。